お読みいただきありがとうございます。
守山小幡めばえ接骨院、院長の岩田充広です。
前回書いた記事で冷えが体に与える影響について、
お客様から反響があったので少し補足させていただきます。
体温には深部体温と体表面体温の2種類があり、
内臓など体の中心部分の深部体温は常に36℃~37℃くらいに保たれていますが、
それ以外の体表面体温は外気(周囲の気温)の影響を受け上下します。
体表面体温は31℃~34℃くらいが理想とされていますが、
このぐらいの温度だと代謝が良くなりすぎて必要以上に体力を消耗してしまうので、
普段は血流が制限されて外気温に近い温度になっています。
それ自体は無駄な体力の消耗を抑える生理的な作用なので必要なことですが、
あまりに冷えすぎると色々と不都合が出てきます。
あくまで一例ですが、
筋肉が冷えることで固くなり外から加わる力に弱くなるので、
寝違えやぎっくり腰などの怪我の原因になりやすい。
関節が冷えて滑らかに動かなくなることで、
いわゆる「古傷が疼く」ような関節痛の原因になりやすい。
緊張した筋肉が神経を刺激してしびれや麻痺などの症状が強くなったり、
頭痛やめまいなどの不定愁訴の原因になりやすい。
代謝が悪くなるので傷の治りが遅くなったり、
肌が乾燥して荒れる原因になりやすい。
など、様々な症状に繋がります。
予防法としては、服装に気をつけるのはもちろんですが、
1、こまめにストレッチをして手足などの末端の血流を良くする。
2、マエケン体操のように肩甲骨を動かして、
背中にある体温のコントロールに関わる褐色脂肪細胞を活性化させる。
3、内臓などへ向かう神経が多く通っている仙骨(腰の骨の真ん中あたり)を温めることで、
内臓をしっかりと温め、血液が内臓に集中しすぎないようにする。
といった対策も有効です。
なんだかわからないけど暖かい時期に比べて体の調子が悪い、
という方は上記のようなことを気をつけてみるといいかもしれません。
それでも症状がでてしまう方は当院にお気軽にご相談ください。
守山小幡めばえ接骨院
院長 岩田充広