お読みいただきありがとうございます。
守山小幡めばえ接骨院、院長の岩田です。
皆さんは「痛い=悪いところがある」、「痛くない=治った」と思っていませんか?
今回は症状として現れた痛みと、実際に問題が起こっている部位と、
原因となっている部位との関係についてのお話です。
そもそも痛みは傷ついたところや負荷のかかっているところを知らせるための危険信号なのですが、
捻挫したとか肉離れをしたといったはっきりとした原因があるもの以外では
痛みが現れた場所と問題の起こっている場所、原因となっている場所は
必ずしも一致するとは限りません。
細かなメカニズムを解説すると切りがありませんので実例を上げてかいつまんで解説していきます。
前にこのブログでも触れた片頭痛を例に上げてみましょう。
偏頭痛の場合痛みが出るのはこめかみや目の奥あたりが多いですが、
問題が起こっているのはその奥にある血行障害が起こった脳です。
更に根本の原因は首や頭の筋肉が緊張して血流をコントロールする神経を刺激することにあります。
(筋肉以外の原因で神経が刺激されることもありますが今回の説明では省きます。)
この場合ですと目の周囲やこめかみのあたりに施術を行っても
一時的に楽になるだけで根本的な解決にはならないことがあります。
もう一つ例を上げてみましょう。
お仕事でパソコンを使う方がなることの多い手の腱鞘炎の場合では、
痛みが出るのは手首や指のあたりで、問題があるのも
手首や指の腱(筋肉の端の部分)や腱鞘(腱をおさえる帯のようなもの)ですが、
多くの場合その前の段階として肘のあたりから始まる指を動かすための筋肉が、
酷使したことで動きが悪くなり腱と腱鞘がこすれやすくなって起こります。
この場合ですと手首や指の炎症が起こっている部分を刺激すると、
かえって症状が悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
このように、痛みのある場所と問題の起こっている場所、原因となる場所は
症状によっては一見すると無関係に思える別の所であることがあります。
お体に痛みなどのはっきりした症状が現れたときは、
安易にご自分でもんだり、リラクゼーションのマッサージを受けると
かえって症状が悪化してしまう可能性がありますので、
お困りの方は当院にお気軽にご相談ください。
守山小幡めばえ接骨院
院長 岩田充広