お読みいただきありがとうございます。
守山小幡めばえ接骨院、院長の岩田です。
皆さんは関節を鳴らすクセがあったりしませんか?
体がこわばったときに腰をひねったり首をひねったり、
何かを始める前に某漫画の主人公のように指を鳴らしたり、
ついクセでやってしまうという方も多いかと思います。
かくゆう私も暇なときに指や首、腰などの関節をついつい鳴らしてしまいます。
今回は誰もがつい無意識にやってしまいがちな
関節をポキポキ鳴らすことについて解説していきます。
まず最初に、なぜ関節がポキポキ鳴るのかについてですが、
結論から書くと現状では「はっきりした原因はわかっていない」が正解です。
有力な説として「関節を動かしたときに内部の圧力が変化して
関節液のなかに気泡ができたり、それがはじけたりして音が鳴る。」
というものがありますが、まだ証明されていません。
我々のような職業の人間がよくお客様に聞かれる質問の代表のようなものですが、
上記の説を断定的に語ったり、上記以外の説明をする人がいたら、
シンプルに勉強不足だと思ったほうが良いでしょう。
余談ですが以前一緒に働いていたある方が関節が鳴る理由を
「キャビテーション」(タンカーのスクリューなどが高速回転するときに起こる
気圧の変化で削られてしまう現象)と解説していて、
ズッコケそうになったことがありますが、
あの方は今もこの業界にいるんでしょうか。(遠い目)
次に鳴らすことで悪影響はあるのか、についてですが
これも結論から書くと「特に悪影響はない」が正解です。
世の中には「指を鳴らすと太くなる」とか、
「首や腰を鳴らすと狭窄症やヘルニアになりやすい」といった俗説がありますが、
これは多くの場合順序が逆で、筋肉がこわばったり、関節が固くなったり、
加齢などの影響で関節の変形が進んでいる方がむりに鳴らそうとすると
痛めてしまうことが多いというだけの話なんです。
ですが癖になっている方が鳴らそうとして無理な動かし方をして
痛めてしまうという例が多いのも事実ですので、
「関節が鳴らなくても問題ない。」ということを心に留めて、
無理に鳴らしすぎないように気をつけましょう。
最後に、じゃあ整体や矯正などでポキポキ鳴らすのはなぜか?、についてですが、
これまた結論から書くと、
「施術の際に鳴ってしまうだけで、鳴らすことが目的ではない。」が正解です。
色々な流派の整体や矯正法で関節を鳴らす施術があるのは事実ですが、
ほとんどの場合関節の噛み合わせを良くしたり、
動きを良くすることが目的で音を鳴らすことが目的ではありません。
ですので音が鳴らなかったからと言って効果がないわけではなく、
逆に言うと適切な手法のストレッチやマッサージでも、
同様の効果を出す方法は多く存在します。
今回は多くの方がついやってしまう関節を鳴らす行為について解説しました。
関節を鳴らしているうちに痛めてしまったという方は、
当院にお気軽にご相談ください。
守山小幡めばえ接骨院
院長 岩田充広